古代エジプトの約3千年の歴史文化に迫る「古代エジプト美術館展」(新日本海新聞社、鳥取信用金庫、古代エジプト美術館 渋谷主催、鳥取県立博物館共催)が6日、鳥取市の同博物館で始まる。5日に開幕式と内覧会が開かれ、招待客らは一足先にミイラマスクや人型木棺、巨大な神殿の柱など世界的に貴重な展示品を堪能した。会期は5月12日まで。
日本海新聞創刊140周年記念事業の一環で、鳥取県初の開催となる。開幕式では、同社の吉岡徹社長が「百聞は一見にしかず。謎の多い古代エジプト文化に触れて、その扉を開けてほしい」とあいさつした。
日本唯一の古代エジプト専門美術館である「古代エジプト美術館 渋谷」(東京都)が所蔵する豊富なコレクションの中から厳選した、当時の宗教観や生活様式がうかがえる遺物や装飾品など約200点を展示。少女のミイラ、細緻な意匠のモザイクガラス、神々の護符などが並ぶ。
同美術館ファウンダーの菊川匡さん(58)は「文明を象徴する歴史的遺物から、色彩豊かで“きれいな”装飾類までそろえた。この機会にぜひ足を運んで楽しんでいただけたら」と見どころを語った。
◇6日午前10時から菊川さんを講師にギャラリートークを開く。開館時間は午前9時~午後5時(最終入館は午後4時半)。