溶連菌感染症増える新学期 致死率高い「劇症型」注意 飛沫対策心がけて

 溶血性レンサ球菌咽頭炎(溶連菌)が原因となり、手足の急速な壊死(えし)や多臓器不全を引き起こす「劇症型溶血性レンサ球菌感染症」。今年は、全国で過去最多だった昨年を上回るペースで増えており、鳥取県内でも3月31日時点ですでに3件(23年6件)が確認された。新学期に溶連菌が広がる可能性もあり、県は注意を呼びかけている。

 溶連菌は飛沫(ひまつ)や接触、経口から感染し、発熱と咽頭炎、へんとう炎、発疹などの症状が見られる細菌感染症。幅広い年代で発症し、特に小児に多い。咽頭炎を含む溶連菌による感染症は、新学期が始まる4~5月と冬季に流行のピークが見られるが、近年はシーズンを問わず流行する。予防策のワクチンがないため、手洗いの励行など基本的な感染対策が求められる。

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