【東京ウオッチ】王妃アントワネットらの息づかい感じる華やかさ―希少な18~19世紀セーヴル磁器を一堂に、松濤美術館

いまのTokyoをつかむイベント情報(10日~18日)

  •  ポンパドゥールピンクのトレー「淡紅地色絵金彩天使図四方皿」(1759年、Masa’s Collection)(提供写真)
  •  王妃アントワネットが流行させた服飾などの意匠を取り入れた「臙脂地色絵金彩真珠花文皿」(1784年、Masa’s Collection)(提供写真)
  •  欧州の貴婦人のドレス「ローブ・ア・ラングレーズ」(18世紀、共立女子大学博物館)(提供写真)
  •  フランス菓子店「ブールミッシュ」が母の日に向け販売しているショートケーキ「苺ブーケ」(提供写真)
  •  花々で彩った和光のオリジナルバッグ「MANACO(マナコ)」(提供写真)

 ◎今週の一推しイベント

 【10日(土)】

 ▽「妃たちのオーダーメイド セーヴル フランス宮廷の磁器 マダム・ポンパドゥール、マリー=アントワネット、マリー=ルイーズの愛した名窯」(~6月8日、渋谷区立松濤美術館)

 欧州最高の磁器の一つとされ、18~19世紀のフランスで国王や王妃、皇帝らに愛されたセーヴル磁器を紹介する展覧会が、松濤で開かれている。

 元々は王侯貴族による注文生産だったため、この時代のセーヴル磁器は世界的に現存数が限られているという。華麗な色彩で花模様や鳥、風景を描いた希少な国内コレクション約140点を一堂に集めた。学芸員の大平奈緒子さんは「当時は宝石や金銀ほどに高価であったといわれ、これだけの数の作品に触れる機会はめったにない」と話す。

 18世紀初頭、ドイツ・マイセンで欧州初となる磁器の製造に成功。同世紀半ばにフランス国王ルイ15世と寵姫ポンパドゥール夫人が王立セーヴル磁器製作所の設立に尽力し、東洋磁器とは異なる真の欧州磁器の様式がセーヴル窯で確立されたといわれる。この時期に花開いたロココ美術を反映した優美な絵付けと色彩、曲線が特徴。“ポンパドゥールピンク”色のトレー「...

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