優美な3色輝く新品種 「俺たちメダカ族」の石倉さん 12日のイベントで披露

 メダカの品種改良に取り組む境港市外江町の石倉仁美さん(50)が、新たな品種「吉野太夫」を開発した。ニシキゴイのような3色の模様と長いひれが特徴。愛好家から「きれいで体形、体格も備わっている」と注目されている。

 メダカ飼育歴13年の石倉さんは「俺たちメダカ族」の名義で活動し、品評会で賞を受賞するなど実績を重ねてきた。品種改良ではこれまでに「アルデバラン」「幻想」など3品種を生み出してきた。

 「ひれが大きく体が光る3色のメダカ」を目指し、昨年春から4品種目に挑戦。有名な3色メダカ「紅花魁(べにおいらん)」と、体やひれが光る「紅白鱗光」という品種を交配した。完成した吉野太夫は朱色と黒、銀色の体が光り、通常より長いひれが優美さを印象づける。

 石倉さんのメダカ仲間で、観賞魚通販「極楽ファーム」を運営する野田裕介さん(44)=松江市美保関町片江=は「横から見ると特にきれい。大きく、体形がしっかりしていて見応えがある。飼育環境がしっかりしていないと生み出せない」と評する。

 石倉さんは「3色のメダカはすごく難しい。全く同じ模様が出ないのが面白いところでもあるが、きれいなメダカをたくさん出せるようさらに改良を続けたい」と話す。

 吉野太夫は12日、境港市の夢みなとタワーで開くイベント「俺たちメダカ族ドフェス」で披露する。石倉さんは「イベントをメダカ愛好家が広がるきっかけにしたい。きれいなメダカなのでぜひ見に来てほしい」と呼びかける。

 ◇イベントは午前10時半~午後3時。県内外の8人が200品種以上のメダカを展示販売するほか、メダカすくいや飲食ブースなどがある。

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