鳥取西高の1年生が鳥取市内の企業を訪問して仕事内容や魅力を学び、企業が抱える課題などを知る体験学習が10日に行われた。同市富安2丁目の新日本海新聞社には15人が訪れ、新聞が果たす役割を考えた。
高校生に地元企業について知ってもらい、進路選択に役立ててもらおうと鳥取市などが2021年から開催。本年度は市内の3校が対象で、同校では1年生269人が班に分かれて30社を訪問した。
生徒らは幅広い情報が一目で分かる新聞の特性などについて説明を受けた後、社内を見学。若い世代にも新聞を読んでもらう課題に対して「若い世代向けの廉価版をつくる」「大切な記事はカラーを多く取り入れる」「低学年向けの小学生新聞に取り組む」など、さまざまな意見を発表した。
生徒は学習の成果をまとめ、9月に校内で報告会を開く予定。内田温人(はると)さん(15)は「新聞制作は想像より大変だと分かった。自分の興味がない分野でも、大きな見出しが付いているものなどは重要度が高いと分かったので、きちんと読みたい」と話した。(中村芙美子)