鳥取市河原町曳田の河原中で、不審者対応の教職員研修会が行われた。同校の教職員約20人が智頭署の指導を受けながら、不審者が現れたときの通報や避難までの流れを確認したほか、刺股(さすまた)の使い方や逮捕術なども学んだ。
同署生活安全刑事課の西川裕之警部補が、不審者対応や通報、児童の避難誘導などの注意点について説明した。具体例として、敷地内で知らない人物を見かけたら声をかける▽迅速な110番通報▽児童の避難開始の合図となる合言葉をつくる-などを挙げた。
刺股などでの制圧は最終手段で、不審者への対応は複数人で行うことや、警察が到着するまで時間稼ぎに注力することなども助言。刺股の使い方の実演をしたほか、相手から拘束された際に離れるための逮捕術「離脱技」も学んだ。
浜野剛校長は「職員が普段から危機感を持つ意識向上につながった。子どもを守るため、今後も訓練や研修を継続したい」と話した。(西田周平)