2体目は「青谷来渡」と命名 青谷弥生人の復顔像

 鳥取県は25日、鳥取市青谷町で発掘した頭蓋骨から復元した2体目となる青谷弥生人の復顔像について、名前を「青谷来渡(らいと)」と命名したことを発表した。26日から青谷かみじち史跡公園(同町吉川)で命名額と共に展示される。

 復顔像の基となった頭蓋骨は、当初は女性とみられていたが、DNA分析などによると10代前半の少年で、渡来系と縄文系の混血という。県が青谷上寺地遺跡への関心や愛着を深めてもらおうと名前を公募していた。

 「青谷来渡」と名付けたのは広島県の木下雅弘さん。青谷に移り住んだ渡来人の子孫をイメージして考案した。審査会では「復顔像のモデルの特徴をシンプルに表現できている」「響きが明るく、子どもらしさがある」と評価され、最優秀賞に輝いた。

 名前候補は、1体目の復顔像「青谷上寺朗」(626件)に比べて2倍近い1239件の応募があった。同公園所長のほか、青谷中と青谷高の生徒、青谷小教諭、青谷弥生人そっくりさんグランプリの吉田昌弘さんが審査した。

 8月4日に同公園で表彰式が開かれる。命名書は同町在住の書家、柴山抱海氏がしたためた。

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