すごろくなどかつて子どもらに親しまれた遊び道具を紹介する「昔のあそび展-あそびの中の学び」が、米子市中町の山陰歴史館で開かれている。多彩なすごろくを中心に、江戸期から昭和40年代ごろまでの収蔵品約100点を展示。多くの来館者が各時代を如実に映す貴重な品々に見入っている。10月14日まで。観覧無料。
明治・大正期のすごろくには当時の女性の生き方をテーマにした製品があり、娘時代の習い事から結婚、子育てなど時代を反映する構成となっている。
京都から出雲大社を目指す「山陰名勝案内雙六(すごろく)」(昭和10年代)は、途中のマスに三徳山(三朝町)や錦公園(米子市)、宍道湖などの観光名所を記して紹介。列強と肩を並べた時代を反映し、戦術や兵器の解説も兼ねた「陸海軍総攻撃双六(すごろく)」(1929年)など、いずれも色彩などが良好な状態で並んでいる。
このほか紙芝居や児童向け雑誌も併せて展示中。同館では「当時の遊び道具から時代の背景を感じてていただきたい」と来館を呼びかけている。
午前9時半~午後6時(最終入館は30分前)。火曜休館。