星の年齢や状態などを探るための天体観測用分光器「TORIHIME(トリヒメ)」を昨年開発した米子高専(米子市彦名町)科学部の学生が、分光器をより効率的に使いやすくする波長較正(こうせい)ユニット「TORIHIKO(トリヒコ)」を新たに開発し、市児童文化センターに寄贈した。
トリヒコは天体望遠鏡とトリヒメをつなぐ部品で、分光観測での補正やデータの取得が容易になる。製作費は約5万円と安価で、分光観測を広げようと、同校のホームページに図面を公開する予定。
部員の代表4人が9日にセンターを訪れ、職員に使い方を伝授。電気回路を接合するはんだ付けなどを担当した2年の遠藤愛さん(16)は「トリヒコを使えば波長較正が簡単になる。ぜひ子どもたちに、星が放つ光の色の美しさを知ってもらいたい」と笑顔を見せた。(黒阪友哉)