境港市元町のボヌール洋菓子店のパティシエール、桐原愛実さん(31)=同市渡町=が、10月に東京都で開かれた国内最大級の洋菓子コンテスト「2024ジャパン・ケーキショー東京」(東京都洋菓子協会など主催)のデコレーションケーキ・マジパン仕上げ部門で銅賞を受賞した。入賞は2年ぶり3回目。「昨年は賞が取れず悔しい思いをしたので、今年は初心に返って作った。評価してもらえて安心した」と喜んだ。
コンテストは国内外から約1500点の洋菓子作品が出品され、14部門で技術や芸術性を競った。同部門はアーモンドと砂糖をペースト状にしたマジパンを使い、ケーキを装飾する。
受賞作品「クリスマス」は、煙突に上るサンタクロースやトナカイに乗って風を感じながらプレゼントを配る女の子などを表現。もみの木の緑色にグラデーションを付けるなど、深みが出るよう色使いにこだわった。仕事終わりに制作し、約1カ月で完成させた。
桐原さんは同店に勤めて11年目で、入った当初からマジパンを手がけている。「今回の受賞に満足せず、チョコレートでの線描きや人形の精度を上げたい。完璧な作品を出品し、最高賞が取れるよう頑張る」と抱負を述べた。作品は同店に展示している。