指画家として活躍した浜田珠鳳さんの遺作が年賀状になった。インプレス発行の素材集「心に残る和の年賀状・令和巳年版」に採録され、全国発売されている。
３年前に亡くなった浜田さんは、米子市にアトリエを構え、国内外に指画の魅力を広めてきた。本紙の元旦特集号で干支（えと）シリーズを連載するなど新年にちなんだ指画も多く遺（のこ）している。
インプレスは毎年、著名な画家、書家、イラスタレーターらの作品で年賀状の素材集を発行している。今回から浜田さんの作品も加えることになり、縁起のいい「清品図」「孔雀（くじゃく）図」「富貴図」「敬寿瑞春」の指画４点を選んで年賀状にした。いずれも浜田さんが指や爪で描き、新年にふさわしい作品に仕上がっている。
本には画像データが添付され、気に入った作品で年賀状を作ることができる。指画が脚光を浴び、次男の浜田典宏さんは「ほんの小さい一歩だが、亡き母の思いを継ぐことができた」と喜んでいる。
Ａ４変型判、１７６ページ。１６８３円。書店のほか、楽天やアマゾンなどの通販サイトでも購入できる。
