笑顔で一年の締めくくり 鳥取の栖岸寺で講談・落語会

 鳥取市湖山町北1丁目の栖岸寺(せいがんじ)で4日、年末念仏会に合わせて講談・落語会が開かれた。講談師の旭堂一海さん=同市出身=と落語家の桂弥っこさん=島根県出身=が軽妙な語り口を披露し、檀家(だんか)など約30人が集まる本堂が笑顔に包まれた。

 一年の締めくくりとなる年末の供養に合わせて、城戸法文住職(53)は毎年、落語会も開催している。今回は初めて講談師も招待した。

 念仏法要のあと、桂さんと一海さんが登壇した。寒い季節にちなんで、桂さんはうどんをすする巧みなしぐさを交えながら「時うどん」を披露。一海さんは多くの役柄を演じ分けて忠臣蔵の「矢頭右衛門七」を講談した。観客らは2人の語り口に引き込まれ、軽快な冗談に笑い声が起こった。

 桂さんは「お寺の雰囲気が良く、楽しく話ができた」と振り返り、一海さんは「地元での講談で、温かく聞いてくださった」と目を細めた。

 城戸住職は「一年の締めくくりに笑って、来年も良い年を迎えていただけたら」と話した。

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