室町時代の1400年代に創建されたと伝えられる、倉吉市の倉吉八幡宮(同市八幡町、会見玲郎宮司)で28日、年末恒例のすす払いが行われた。巫女(みこ)や作務衣(さむえ)姿の中高生が、自身の背丈の倍以上ある長いササを使って社殿にたまった汚れを取り除いた。
すす払いは1年間の汚れとともに罪や汚れを取り払う神事で、同神社では毎年12月28日に執り行っている。この日は、会見文佳さん(16)=倉吉東高1年=と会見直弥さん(13)=倉吉西中2年=が3メートル以上あるササをほうき代わりに使い、本殿軒下に彫られた鳳凰や唐獅子にたまったちりやほこりを丁寧に払い落としていった。
2人は「今年は年明けから大きな地震が起こるなど、大変な年だった。新たな気持ちで新年を迎えてほしい」と話した。(井田慎一)