山陰の風景と星空を撮影した写真の2人展が7日、境港市花町の海とくらしの史料館で始まり、竹内毅さん(67)=同市外江町=と山根斉さん(55)=米子市和田町=の作品が来場者を魅了している。16日まで。
日本風景写真協会員の竹内さんは「心の記憶Ⅲ」と題し23点を展示。大山町の赤松池を写した3部作は、冬の雪景色や秋の紅葉などを定点で撮影した。深みがある色を出すため、越前和紙に印刷している。
3年前にフランスの写真賞で1位となった山根さんは、赤道儀を使った「新星景写真」と呼ばれる手法を多用。展示「星空」は16点を出品し、江府町のかやぶき小屋の上空で紫金山・アトラス彗星(すいせい)を捉えた作品など星空と風景が鮮やかに表現されている。
竹内さんは「風景は同じ場所でも条件によって全く違う。二度とない瞬間を切り取った作品を見てもらいたい」とアピール。山根さんは「山陰のきれいな星空と景色を同時に楽しんでほしい」と話した。