認知症への理解を深め 「認知症の人と共に創る地域共生社会」フォーラム開催

 認知症をそれぞれの立場から考えるフォーラム「認知症の人と共に創る地域共生社会」(日本地域福祉学会中国部会、認知症の人と家族の会鳥取県支部主催)が20日、米子コンベンションセンターで開かれた。約180人が聴講。専門家や認知症当事者、家族らが登壇し、共生に向けて認知症への理解を深めた。

 基調講演では「認知症にやさしいまち」を宣言した京都府宇治市のまちづくりについて、同市で活動する社会福祉士、川北雄一郎さんが講演。医療福祉の専門職だけでなく企業団体や市民などが広く参画するネットワークの「認知症アクションアライアンス」を2016年に立ち上げ、認知症当事者の就労や社会参加をまち全体で支援していることを紹介した。

 鳥取大地域学部の竹川俊夫教授と学生らは、授業の一環で認知症当事者や家族へのインタビューを行い、当事者らの語りを文章や動画にまとめて発表。2組の当事者夫妻が認知症への向き合い方などを語る様子を紹介し、制作を通じて学生の認知症への理解も深まったと説明した。

 このほか関係者らが県の支援施策や本人グループの活動などを紹介。認知症の妻の行方を捜している米子市の荒川勉さんが、認知症行方不明者と家族への支援を訴えた。

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