「女性といえばファッション」。そう言われる時代がいつまで続くのか。とくに著名な女性に対する“ファッションチェック”が、SNS時代になって一段と激しくなっている。本人たちがそれを目にしたら、どれほどのストレスになるだろう。
このたびの石破首相のベトナムとフィリピンへの訪問には、佳子夫人も同伴した。首相は自身のSNSアカウントに、ベトナムでの夕食会に臨む前の佳子夫人の写真を投稿した。花柄のロングドレスを身にまとった写真には、「素敵です」「愛妻家ですね!」といった肯定的なコメントが多くつけられた。
ただ、その一方で批判や揶揄(やゆ)も目についた。「似合わない」「サイズがあってない」などと辛辣(しんらつ)に批判する人や「ジャケットは必須」「和服にすべき」などマナーの面から忠告する人もいれば、フォロワーの多いアカウントが、そのドレスが若い世代が好きなブランドだと指摘して「まさか総理夫人が外遊に19歳が着るブランドのワンピースで行かないでしょ」と投稿したり、さらには「夫人にきちんとしたスタイリストをつけるよう、首相官邸にメールした」と言い出したりする人までがいた。
SNSが普及した今、いわゆる悪...