鳥取県立美術館に県内全ての小学4年生を招待する「MUSEUM START BUS」が7日、始まった。初回は琴浦町の聖郷小の4年生13人が招かれ、級友と語り合いながら美術鑑賞を楽しんだ。
同館が掲げるアートを通じた学びのプログラムの中核事業で、県内全ての小学校や義務教育学校、特別支援学校小学部の4年生をバスで招待する。本年度は111校を対象に実施する計画で、前期(9月まで)は65校2429人が来館する予定になっている。
第1回目のこの日、児童らは3グループに分かれ、現在開催中の開館記念展「アート・オブ・ザ・リアル」を鑑賞。それぞれが作品を見て気付いたことを言葉にしていた。福田佳純さん(9)は「『こうではないか』と意見を出し合って作品を見ることができた。面白かった」と目を輝かせた。
子どもたちと館内を巡った同館専門員の佐藤真菜さん(63)は「子どもたちの気付きに感心したし、驚きも感じた。意味のある取り組みだと確信した」と手応えを感じていた。