新橋芸者衆の「東をどり」100回記念 全国の花街が日替わり出演

  •  2024年5月に開かれた「第99回東をどり」でフィナーレの踊りを披露する新橋芸者。小いくさん(左から6人目)が男役を務める=東京都中央区の新橋演舞場
  •  「青海波」を稽古する小いくさん(右)=東京都中央区
  •  「新橋芸者には、舞台に立てる喜びを爆発させてほしい」と話す尾上菊之丞さん=東京都中央区
  •  「各地の芸者衆と新橋演舞場で会えることが楽しみです」と話す小いくさん=東京都中央区

 東京の新橋芸者が日頃の修練の成果を見せる「東をどり」。100回目の記念公演が新橋演舞場で5月21~27日に開かれる。全国19花街が招待され、各地の芸者衆が日替わりで出演し、花を添える。

 見どころは全3幕構成の第2幕だ。北は札幌、南は長崎と、芸者衆がそれぞれの土地に根付いた踊りを披露する。新橋芸者の小いくさん(66)は「踊りの違いをぜひ楽しんでいただきたい」と話す。花街の特色が表れる着物の着こなしや髪形も注目だという。 

 第3幕のメドレー形式「お好み」は橋を巡る物語仕立て。演出を手がける日本舞踊尾上流四代家元の尾上菊之丞さん(49)は「100年の歴史と先輩芸者のスピリットを背負い、新橋の芸者衆は舞台に立ちます。お客さまには特別な思いを感じてほしい」と話す。大がかりな橋が舞台装置として登場予定で、菊之丞さんは「101回への橋渡しです」と思いを込める。

 東をどりは1925年、新橋演舞場のこけら落しで開かれ、今に続く。新橋芸者は芸歴50年以上のベテランをはじめ、中堅、若手の約40人が出演する。小いくさんは「これまで続けてこられたことをお客さまに感謝し、心を込めて踊りたい」と意気込む。

 東京都...

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