“泳げる中海”体感 オープンウオータースイムに163人

 鳥取、島根両県にまたがる中海を泳ぐ大会「中海オープンウオータースイム2023」が25日、湊山公園沖の中海米子湾で開催された。全国から集まった10~70代の163人が力泳し、水質浄化された“泳げる中海”を体感した。

 

 かつては水質悪化が深刻だった中海だが、官民一体となった取り組みで泳げるまでに水質が改善。同大会は中海の一層の水質浄化と利活用を図ろうと、NPO法人中海再生プロジェクトなどでつくる実行委員会が「環境をテーマにしたスポーツ大会」として2011年から開いている。

 今年は初心者も参加しやすい1キロの部を新設し、5キロの部53人、3キロの部88人、1キロの部22人が参加。ゲストとして競泳で五輪4大会に出場した銀、銅メダリスト、松田丈志さんも3キロの部に出場した。この日は水温24度(午前7時時点)で波も穏やかな中、参加者らは3カ所に設置されたブイの外側を回る1周1キロのコースを力泳し、沿岸の声援を受けながら水しぶきを上げてタイムを競った。

 1キロの部で優勝した槙原綺香莉さん(13)=広島県=は「中海で泳ぐのは初めて。優勝できると思わなかったのでうれしい」と笑顔。松田さんは「中海の環境はもっと良くしていける。周辺の皆さんにも中海を知ってもらい、活動や大会が盛り上がっていけば」と期待した。

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