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起業家に共同利用スペース 西中島地域に非営利団体

2017年2月20日

 大阪・西中島地域の企業を中心につくる非営利団体「にしなかバレー」は、起業家らが共同で利用できるコワーキングスペース「西中藩」を開設した。交通の便が良く、家賃が割安の地域性を生かし、創業の地として成長を促していくのが狙い。年間利用料を5万円に抑え「世界に羽ばたく企業が誕生してほしい」と思いを込めている。

「世界に羽ばたいて」と起業家らにエールを送る中野社長(中央)=大阪市淀川区西中島1丁目

 施設の床面積は約60平方メートル。約10席分を設け、応接スペースもある。西中島一帯を魅力的な企業の集積地にしていこうと活動する同団体の賛同者らの協力で開設費を抑え、利用者負担を軽減した。

 にしなかバレー代表の中野智哉・アイプラグ社長は、地下鉄や私鉄が交差するほかに新幹線の発着駅が徒歩圏内の立地について「全国展開に向けて最適な場所」と指摘。利用者にとっても、にしなかバレー関係者らに事業運営について相談したりできるのが強みだ。

 施設名は、かつて同地域で活躍したベンチャー企業「リョーマ」にあやかり、幕末を意識して命名。利用者の自立を「脱藩」と表現するユニークさも。

 オープニングイベントがあった1月末の時点で4社が入居済み。はげや薄毛を魅力的に見せる事業に取り組む松本圭司・カルヴォ社長は「先輩起業家とつながれるのがありがたい。世の中のおじさんたちを元気にしたい」と意気込み、日本酒の市場拡大に挑む星野翠・ななつぼし社長は「外国人旅行者の移動ルートが交差する魅力的な立地。世界の家庭に日本酒を届けられれば」と展望を示す。

 中野社長は「ここから世界に羽ばたいてもらえれば」とエールを送っていた。