どじょうすくいの踊りとして親しまれる民謡「安来節」の全国優勝大会(安来節保存会主催)が15~17日、安来市飯島町の市総合文化ホールで開かれた。コロナ禍で4年ぶりとなる大会。全国から予選を勝ち抜いた会員が練習の成果を競った。
同保存会は全国に53支部、会員約2千人を抱える。大会には8~87歳の会員約620人が出場。唄・絃(三味線)・鼓・踊(おどり)・銭太鼓の5種目で審査が行われた。
最終日は師範級が登場し、長年磨いた巧みな芸を披露した。中でも踊りは、ドジョウをつかみ取りする様子をコミカルな動きで表情豊かに表現し、観客から大きな拍手を浴びていた。
広島県の宮島支部会員で、唄と絃の部に出場した桜井由利子さん(63)は「唄は師範になって初めての出演で緊張した。皆さんと久しぶりの再会を喜び合いました」と笑顔だった。
同保存会の内田修次専務理事(66)は「会員の皆さんが大会を心待ちにしていた。ステージの姿も生き生きして見えた」と話した。