音楽がつないだ「縁」 駐日ジャマイカ大使が岩美高訪問、交友深める

 岩美高(岩美町浦富)と交流のあるジャマイカの駐日大使、ショーナ・ケイ・リチャーズさん(51)が9日、初めて同校を訪問した。吹奏楽部生徒らがジャズ音楽を演奏して出迎え、交友を深めた。

 2007年の世界陸上大阪大会のキャンプ地として、ジャマイカ選手団が鳥取県を訪れた際に演奏を披露したところから交流がスタート。22年にはジャマイカ独立60周年の記念会に演奏動画を提供したところ、リチャーズさんが感銘を受け「ぜひともお礼を言いたい」と訪問が決まった。

 出迎えたのは吹奏楽部員12人と、7月にジャマイカのリトルロンドンハイスクールとオンラインで交流した2人。このうち、吹奏楽部はジャマイカで有名な「ワンラブ」と「ムーンライト・セレナーデ」の2曲を披露。リチャーズさんは体を揺らしながら聞き入り「すごーい」と日本語で絶賛。「ワンラブに“ビッグラブ”を感じた」とジョークも交えた。

 アンコールでは、部員の隣でダンスを披露し「青年と音楽には人と人をつなげる力がある。鳥取とジャマイカの関係づくりに力を貸して」と気さくに訴えた。2年の中尾陽菜部長(17)は「笑顔で踊ってくれたので緊張がなくなり、いい演奏ができた」と話した。

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