日南町が本年度から取り組む「オーガニックビレッジ推進プロジェクト」が本格始動している。化学肥料などに頼らない有機農業を町内に広げ、農産物の付加価値を高め、所得向上や新規参入を推し進めることが狙い。19日にはGPS(衛星利用測位システム)機能を搭載した機器を使い畑の除草作業が行われ、関係者が効果を確認した。
国の「みどりの食料システム戦略」のモデル事業として、同町が本年度から3年間かけて取り組む。5月に官民組織「にちなんオーガニックビレッジ推進プロジェクト」を設立し、有機JAS認証の取得に向けた栽培方法の確立や販路拡大を進める。
プロジェクトには、大手農機具メーカーのヤンマーも協力し、通信機器などを使って省力化を図るスマート農業の実証試験も行う。この日は8月下旬に種をまいたニンジン畑の除草作業が行われ、トラクターに取り付けた機器の効果を試した。