慎重に曲げわっぱ作り 鳥取・明徳地区公民館 智頭杉で12人挑戦

 鳥取市行徳1丁目の明徳地区公民館(西山佳夫館長)で、「曲げわっぱの弁当箱作り」が開かれ、地域住民12人が参加して智頭杉を使った木工に挑戦した。

 講師は智頭農林高教諭で、同市ものづくりアドバイザーの天川敏之さんが務め、材料となる杉の木の材料や木型を人数分準備。一つ一つの作業を丁寧に説明しながら参加者と一緒に制作した。

 作業は、材料の杉板を水に漬けお湯でゆでて柔らかくし、木型に添わせて曲げて小判型の形を作った。ふたは木が細いため簡単に曲げられたが、容器の方は木幅が広く力を込めて曲げていった。

 乾燥するまで2~3日かかるため、あらかじめ準備されたわっぱにふたと底を取り付けた。水に強い接着剤を使用し、はみ出さないように細心の注意を払いながら塗り付け、慎重に底板などをはめ込んだ。仕上げはサンドペーパーで角を落とし、表面が滑らかになるように木目方向に力を込めて磨いて完成させた。

 参加した望月進さん(73)は「詳しい説明を聞きながら、接着剤の塗布も慎重に行い、サンドペーパーも一生懸命かけて作ったので上出来」と満足そう。講師の天川さんは「天然ものの良さがあり、色を塗るなど上手に使ってほしい」と話した。

この機能はプレミアム会員限定です。
クリップした記事でチェック!
あなただけのクリップした記事が作れます。
プレミアム会員に登録する ログインの方はこちら

トップニュース

同じカテゴリーの記事