鳥取・因幡の傘踊りの祭典 4年ぶり開催へ練習に熱

 鳥取県無形民俗文化財「因幡の傘踊り」の競演会「因幡の傘踊りの祭典」が30日、鳥取市国府町町屋の因幡万葉歴史館で4年ぶりに開かれる。

 因幡の傘踊りは、江戸時代の雨乞いが起源とされ、同町が発祥の地。祭典は、傘踊りの普及と伝承を目的に1998年から毎年行われていたが、2020~22年は新型コロナウイルスの影響で中止していた。

 21日には、出演団体の一つの同町美歎(みたに)の保存会が、同町宮下の宮下地区公民館で練習に打ち込んだ。メンバー5人が鈴や短冊が付いた直径約1メートルの大傘を持ち、手足の運び方や傘を回す際の所作などを確認した。

 4年ぶりとなる今年の祭典には、町内の保存会や地元の小学生チーム、北海道美唄市で大正時代に鳥取県移住者が伝えた因幡の傘踊りを継承する「峰延東傘踊り保存会」など12団体が参加する。

 国府町因幡の傘踊り保存会の沢田勝会長は「祭典を通じて傘踊りの魅力に触れ、やってみたいと思う人が増えてほしい」と話した。

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