浸水問題、抜本解決いつ 河原・大井手川被災から6年

  • 被災後に県がかさ上げした用水路沿いの護岸=鳥取市河原町渡一木の大井手川

 鳥取市河原町の渡一木地区で、豪雨により用水路「大井手川」のひ門などが閉鎖され、浸水被害が発生してから6年が経過した。2020年までに用水路の護岸改修など一定の対策が講じられたものの、ひ門などの閉鎖時に雨水の行き場が無くなるという抜本的な問題は解決されないままだ。地域住民からは明確な解決策を示すよう声が上がっている。

 同地区は17年9月の被災後、対策について国・県・市と19年までに計6回協議した。18年にはそれぞれに要望書を送り、以降も市河原町総合支所を通じた地区要望として防災対策の徹底を訴え続けた。

 同地区内を流れる大井手川の水量を調節できる施設は、千代川から分岐する大井手川分水ひ門と、千代川に合流する河原水門(いずれも国管理)、下流との間にある大井手川用水河原ひ門(県管理)の計3カ所ある。

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