「かも鍋」に鳥インフル余波 なんば商店人気のセット 今季限定で輸入対応 国産肉供給不足で入手困難

 アイガモの流通市場で、高原性鳥インフルエンザによる影響が深刻化している。秋冬のかも鍋シーズンに入っても、品薄傾向が続く。国産にこだわった「かも鍋セット」を取り扱うなんば商店(伯耆町二部)では、国産肉の確保が難しいため、輸入肉に切り替える苦渋の決断をした。

 昨年末から全国的に鳥インフルが猛威を振るった。農林水産省は6月に清浄化宣言を出して収束しているが、ニワトリだけでなく飼育のアイガモも大量に殺処分された。

 なんば商店は、宮城県角田市の農場で育てたアイガモを仕入れ、国産肉の元祖かも鍋セットを提供している。今シーズンは供給不足で、国産肉は100セット分しか仕入れができず、すぐに完売した。全国にかも鍋ファンが多いため、今季に限って、タイからモモ肉、マレーシアからロース肉を輸入している。南葉千景社長は「全国どこを探してもアイガモ肉の入手が難しい。大変悩んだが、かも鍋セットを求める声に応じて、安全性や味などをしっかり確認した上で輸入肉にした」と、鳥インフルの余波に理解を求めている。

 特製スープやカモつくね、白ネギなどと詰め合わせたかも鍋セット(輸入肉)は5590円(送料別)。問い合わせは電話0859(62)7162。

この機能はプレミアム会員限定です。
クリップした記事でチェック!
あなただけのクリップした記事が作れます。
プレミアム会員に登録する ログインの方はこちら

トップニュース

同じカテゴリーの記事