「みなと生徒会」が熱い! スイーツ開発やeスポーツ交流会

 境港市で中高生の「やりたいこと」を大学生らがサポートするプロジェクト「みなと生徒会」の活動が活発化している。市内の企業や団体と連携してスイーツを開発したり、生徒会にeスポーツ部を立ち上げ交流会を開催したりして地域との関わりを深めている。

 みなと生徒会は、昨年7月に開館した境港市民交流センター(同市上道町)を拠点に活動を開始。16人の中高生が参加している。

 スイーツを開発したのは、境港三中1年の山口姫愛華さん(13)といずれも境高3年の森脇愛さん(18)、足岡正美さん(18)。今年8月に開かれた「みなとフィールドスタディ・キャンプ」で酒造会社と連携し、酒かすの有効利用を考えたことをきっかけに生地に酒かすを練り込んだクッキーと酒かす入りシロップがかかったドーナツを障害者就労支援施設の協力で完成させた。幅広い層に食べてもらえるよう酒かすの量の調節に苦労したという。

 それぞれ「おSAKEなクッキー」「酒粕(かす)愛しんぐドーナツ」と名付け、10月に渡公民館の公民館まつりで販売。森脇さんは「自分たちのアイデアが形になってうれしい。達成感がある」と話した。

 eスポーツ部を立ち上げたのは、得意なeスポーツで地域を元気にしたいとの思いを持つ生徒ら。外江公民館の公民館まつりで交流会を開始し、地域の人たちにeスポーツを気軽に体験してもらった。

 境港市は来年の「ねんりんピック」でeスポーツの会場となる。深田洋樹部長(15)=境港総合技術高1年=は「たくさんの人たちに周知することで、境港のeスポーツを盛り上げたい」と意気込んだ。

 生徒会の活動を支援する市生涯学習課の片平誓子社会教育指導員は「生徒たちが地域で活動することで、にぎわいや企業同士の新たなつながりが生まれている。今後の活動が楽しみ」と話している。

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