鳥取県内の製造業で活躍する高度熟練技能者を顕彰する「とっとりマイスター」の本年度認定者５業種６人の中の１人に、紳士服メーカーのグッドヒル（鳥取市吉成２丁目、吉岡秀樹社長）の西尾秀志さん（５７）が選ばれた。
「とっとりマイスター」は、県が１９９８年に創設。県内の製造業の基盤となる職種で優れた技能や技術を有し、後継者育成に意欲のある人を知事認定している。
西尾さんは入社３９年目。これまでに紳士服縫製のあらゆる分野で技術を習得し、メキシコ、中国、インドなどの海外事業において現地社員やオペレーターの指導にも従事した。また、口伝の職人技といわれてきた製造技術をマニュアル化し、社員の技術指導にも力を注いでいる。
現代のニーズにあった「匠の業と量産」というバランスの取れた生産体制の構築と洋服文化への貢献が評価。１０月２２日に鳥取市内で行われた表彰式で認定証が授与された。西尾さんは「今後も自分の技を磨き続け、後輩の育成にも一層力を入れて可能性を広げていきたい」と抱負を語った。
