威勢よく町内練り歩く 大山町・住吉神社 伝統の「舟曳き神事」

 大山町御来屋で、伝統の住吉神社「舟曳(ひ)き神事」があり、威勢のいいかけ声とともに4隻の船が町内を練り歩いた。

 江戸時代から続く由緒ある行事で、住吉神社が海の神をまつることから、海上安全や豊漁を祈願する祭りだといわれている。

 船の上に立つ口説き手の「御来屋船曳口説き歌」に合わせ、綱の輪の中の4人の踊り手(舟子)が棒(ザイ)を持って合いの手を入れる。

 祭りを見守る地域住民の激励の中、法被に鉢巻き姿の子どもたちが「チョーサダ、チョーサダ」と元気なかけ声で綱を引いた。

 自宅前で行列を見学していた坂田正吾さんは「昔は綱の持ち手がないほど子どもが多かった。今は少なくなって寂しいが、県内でも珍しい伝統のある祭りなので、後世につなげていかなければ」と話した。

 同神事は、1985(昭和60)年の大造替(だいぞうたい)のときに復活し、以降は隔年で実施されている。

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