鳥取県西部9市町村が共同で整備する新たなごみ処理施設について、焼却灰などを埋め立てる最終処分場の候補地に選定された米子市陰田町で28日夜、住民説明会が開かれた。事業主体の県西部広域行政管理組合の職員らが施設整備概要の説明や住民が抱く懸念に対し回答。住民からは組合の配慮に対する一定の理解や建設への不満など、さまざまな声が上がった。
最終処分場の建設を巡っては、同組合が4月から候補地の周辺自治会などを対象に説明会を実施。5月には建設による風評被害や環境への影響を懸念し、地元農業者でつくる口陰田農事実行組合から同管理組合に対して建設反対の署名が出されていた。
この日は今月6日に施設整備概要が承認されたのを受け、口陰田公民館で説明会を開催。口陰田自治会の20人が参加した。
同組合ごみ処理施設整備課の生田公志課長が、整備概要などについて説明。住民からは候補地の選定理由や施設の管理体制に関することのほか、「なぜこの地区に負の遺産を作るのか。自然災害など影響の少ないところはなかったのか」などの質問があった。生田課長は「安全性をはじめ最大限の配慮をさせていただく」と答えた。