こおげ花御所柿 収穫作業最盛期 八頭

 八頭町の秋の味覚「こおげ花御所柿」の収穫作業が最盛期を迎えた。29日は町内の柿畑で作業に励む生産者の姿が見られた。収穫と出荷は12月中旬まで続く。

 花御所柿は約200年前に同町の農民が現在の奈良県御所市から持ち帰った柿が始まりとされる。高い糖度が特徴で、2019年に地理的表示制度(GI)に登録された。

 今年は夏の猛暑の影響で色づきが遅れ、15日の初出荷はコンテナ8ケース分にとどまったが、11月下旬の気温低下で色づく柿が増加。やや小ぶりだが、甘さは上々に仕上がった。

 国道29号沿いの柿畑では、生産者が色づきや玉太りを確認しながら、丁寧に枝からはさみで切り取っていた。薄暗くなると柿の色が分かりにくいため、収穫作業は日が高い昼間の数時間しかできないという。

 地域の生産者でつくる「花御所柿を育てる会」の細田日出男会長(78)は「夏の猛暑を乗り越えて成長した柿を味わって、元気に年を越してもらいたい」と話した。

この機能はプレミアム会員限定です。
クリップした記事でチェック!
あなただけのクリップした記事が作れます。
プレミアム会員に登録する ログインの方はこちら

トップニュース

同じカテゴリーの記事