鳥取県内の児童、生徒を対象にしたプログラミングコンテスト(県情報産業協会主催、新日本海新聞社共催)の最終審査会が2日、鳥取市若葉台南7丁目の県産業振興機構で開かれ、出場者らは自らプログラミングしたオリジナルゲームなどでアピールし、発想や技術力を競った。最高賞の知事賞には、小中学生部門は米子市立彦名小5年の森然君(10)、高校部門は鳥取湖陵高3年の懸樋遥大さん(18)が輝いた。
情報通信技術(ICT)への関心を高め、技術者育成につなげようと2011年から開催している。今年は「旅~新たな世界へ飛び出そう~」をテーマに、1次、2次審査を通過した10組が最終審査に臨んだ。
森君は「見たことのない生物が生まれるのを見たい」という発想から、生物同士の捕食や生殖、突然変異などのシステムを盛り込んだ生物進化をシミュレーションするゲーム「生物進化の旅」を披露。プロのエンジニアレベルの専門技術を取り入れ、審査員をうならせた。
同協会の田栗智幸人材育成委員長(53)は「作り込まれた作品が多く、レベルが高かった。熱量の高い作品に鳥取の未来は安心だと感じた」と総評した。
森君は、来年3月に東京都内で開かれる全国選抜小学生プログラミング大会に出場する。(安井桃華)