古い灯油、使わない 火災やストーブ故障原因に

  • 石油ストーブを使う前に注意を呼びかけるポスター(製品評価技術基盤機構提供)

 日に日に朝晩が冷え込むようになり、暖房器具を使う機会が増える時季となった。特に寒冷地では暖める効果が高い石油ストーブやファンヒーターは強い味方だ。半面、火災の恐れもあるため、取り扱いには注意が必要となる。特に古い灯油は、異常燃焼という予想外の事態を引き起こす可能性があるとして、関係者は注意を呼びかけている。

 灯油は、正常なものであれば無色透明で不純物がなく、灯油臭がする。長く置いたままにしていると、薄い黄色になって酸っぱい臭いがする。無色であっても、保管状態が悪ければ、水が混入して保存容器の下に水がたまることもある。

 製品評価技術基盤機構(NITE)は、灯油は前シーズンから保管していると夏場の高温や梅雨時期の湿気などによって変質してしまうと説明。変質した灯油を使用すると、石油ストーブの芯の先端付近にガム状の物質が付着して膨らみ、芯が下がらなかったり、消火位置に戻らなったりして、完全に消火できなくなる。

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