つくって遊ぶ楽しさ伝授 ものづくり協力会議・活動15年記念 「親子で探究」手引書発行

 子どもたちにものづくりの面白さ、楽しさを知ってもらおうと活動する「ものづくり協力会議」(事務局・鳥取大)は、活動が15年を迎えたことを記念し、手引書「親子で探究ものづくり」を発行した。作り方や遊び方などを分かりやすく紹介し、学校現場はもとより公民館や家庭で格好のテキストとなっている。

 同協力会議は2008年、当時鳥取大地域学部教授だった土井康作名誉教授を中心に設立。子どもと親でものづくりを楽しむ体験教室や指導者の養成などに取り組んできた。

 鳥取市こども科学館、米子市児童文化センター、伯耆しあわせの郷の県内3地区で指導に当たるリーダーの養成講座を開設し、22年度までに延べ341人が修了した。5年前から新たに中高生を対象にジュニアリーダー養成講座も新設。修了者が公民館や児童館のイベントで指導者を務め、活動の輪が広がっている。

 手引書は養成講座の内容をまとめたもので、牛乳パック小劇場―回る絵▽やさしいデジタルデザイン―輪ゴムで遊ぼう▽楽しい糸電話▽針金工作・動く生き物▽粉からつくるコンニャク―など16項目について、材料や道具から作り方、遊び方、狙いやポイントまで図や写真入りで紹介する。

 同協力会議では「子どもたちが家庭や野外でものをつくって遊ぶ教育環境が減っている。ものづくりの楽しさを知ってもらい、科学への関心を持つ機会になれば」と話している。

 ◇「親子で探究ものづくり」はA5判フルカラー、86ページ。1430円。問い合わせは電話0857(23)8109、瀬川さん。

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