能登半島地震を受けて石川県珠洲市で災害警備活動に当たった鳥取県警の広域緊急援助隊が19日、活動結果を報告。機動隊の矢代光小隊長は「捜索活動は困難を極めた」と振り返った。
県警の援助隊26人は、警察庁が調整した第3次派遣として5日午後から7日夕方まで珠洲市の野々江町、蛸島町、飯田町で行方不明者の捜索に従事し、住民180人の安否を確認した。
矢代小隊長は「現場はテレビで見る以上に被害甚大で悲惨だった」とし、道路の寸断で移動がままならず、家屋倒壊による二次災害にも神経を使ったという。
聞き込みは被災者の心情に配慮したと説明。「遠くから来てくれてありがとうと言われ、活動に熱が入った」と話した。
現地での活動を踏まえ、「救助技術向上のための訓練を積極的にしたい」とした。