京都の職人が人形制作実演 はなふさ米子店

 有職京人形司・節句人形工芸士の平安寿峰さん(53)=京都市=によるひな人形の制作実演会が27日、米子市新開6丁目の人形のはなふさ米子店であり、来店者は匠(たくみ)の技に見入った。

 平安さんは伊勢神宮外宮神楽殿や出雲大社などに人形を奉納。古来のしきたりや伝統を忠実に守った「有職京人形」を得意とする。実演会では、わらで作った男びなの土台に布をピンで打ち付け、アイロンで整えながら衣装を着せた。

 見学した大山町赤坂の浜戸裕美子さん(64)は「土台がしっかりしていないとできない作業だ」と感心。平安さんは「人形制作に欠かせない真綿や木毛などが手に入りづらくなっている。貴重な伝統技術を感じてもらえたら」と話した。

 制作実演は28日に鳥取店(鳥取市湖山町東3丁目)、2月4日に松江店(松江市上乃木3丁目)でも行われる。

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