格子戸と藍染めのれん制作 宿場町の趣に調和 智頭農林高生 地域住民に贈呈 魅力アッププロジェクトの一環

 かつて宿場町「智頭宿」として栄えた智頭町の魅力を高めようと、智頭農林高の3年生が格子戸と藍染めのれんを制作した。同高生徒の地域活動拠点、BASE ConnecT(同町智頭)でお披露目会があり、地域住民に完成した作品が贈られた。

 住民の意見を町政に反映させる「百人委員会」で生徒が企画提案し、町と連携して行う「智頭宿魅力アッププロジェクト」の一環として実施している。本年度で10年目。森林科学科の3年生3人が格子戸、生活環境科の3年生3人がのれんの制作にそれぞれ取り組んだ。完成品は智頭宿通りのシェアハウスや民家に飾られる。

 のれんは、染め物工房「ちずぶるー」のアドバイスを受け、住民の意向を踏まえた三つのデザインを絞りやろうけつ染めの技法で作った。格子戸は町内の杉を使い、藤縄建具店の指導で4枚を仕上げた。

 のれん作りを担当した藤森ひなたさん(18)は「杉の山をイメージしたりグラデーションを付けて工夫を凝らした」と笑顔をみせた。のれんを受け取ったシェアハウスの星野大輔さん(42)は「すてきな作品の仕上がりと地域とつながりを持てる事業に参加できて感謝している」と話した。

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