境港市は10日、市内に空き家を所有する人を対象にした相談会を同市上道町の市民交流センターで開き、市内と米子市に住む11組が空き家の相続や売却、解体などについて専門家の助言を受けた。
市によると、市内には倒壊などの恐れがある特定空き家25件を含む約800件の空き家がある。対策の一環で、市は所有者の悩みを解消しようと2021年度から年1回、相談会を開いている。
会場では相談者が空き家の現状や売却、賃貸といった希望などを伝え、宅地建物取引士や司法書士が手続きの方法や売却の見通しなどを助言した。
空き家を売却しようと相談に訪れた市内の男性(70)は「10年ほど前から空き家の状態になっており、子どもに迷惑をかけないようにしたいと思っている。何から手を付けていいか分からなかったので、手順を教えてもらって勉強になった」と話した。
(堀田裕史)