冬好天 希少な輝き 「ダイヤモンド大山」観望会

 中国地方最高峰の国立公園・大山(標高1729メートル)の頂上と朝日が重なる「ダイヤモンド大山」の観望会が18日早朝、鳥取県米子市久米町の国史跡・米子城跡であり、大山山頂から日が昇る姿を見ようと市民や観光客ら約千人が詰めかけ、神秘的な瞬間を見守った。

 ダイヤモンド大山は毎年2月20日ごろと10月22日ごろの気象条件がそろった日にしか見られない光景で、米子城跡が「絶景の城」として全国に知られるきっかけにもなった。

 悪天候が多いこの時季に観望会が開かれることは少なく、周囲に雲もなく快晴となったこの日は、早朝から大勢の登城者が天守台で朝日が頂上に重なる瞬間を待った。

 午前7時15分ごろ、大山の頂上付近からまばゆい光がのぞくと、カメラやスマートフォンを手にした人たちが、希少な瞬間を収めていた。

 天守台では市観光協会が温かい牛骨スープをふるまい、冷えた体を温めようと長い列ができた。家族4人で参加した米子市愛宕町の会社員、岩岡元樹さん(45)は「初めて見に来たが、写真で見る以上の絶景だった。家族でよい思い出ができた」と笑顔で話した。観望会は20日も開かれる。

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