「奥大山自然塾」インストラクター 光島さんにスポット 24日放送 中海テレビが番組制作

 中海テレビ放送は、江府町が運営する環境教育拠点「奥大山自然塾」のインストラクターの一人、町職員の光島宏美さん(46)にスポットを当てたドキュメンタリー番組「ひとしずくの風」を制作した。地球環境に優しい暮らしを発信する光島さんの活動を通し、自然との共存、つつましく生きる意味を問いかける。24日から放送する。

 奥大山自然塾は脚本家の倉本聰氏が主宰する富良野自然塾(北海道)の分校として町が2023年5月に開校。大山の南側山麓を舞台に、地球の歴史46億年を460メートルの道に置き換えて生物の進化や温暖化の背景を考えるプログラムなど参加者の五感に訴える体験メニューを設けている。

 町奥大山振興室地域プロジェクトマネジャーの光島さんは青年海外協力隊の作業療法士としてボルネオ島で暮らした経験を持つ。熱帯雨林のジャングルで森林崩壊を目にしたことなどを踏まえ、緑や水を次代に継承する意義を他の5人のインストラクターと共に伝えている。

 南米アンデスに「ハチドリのひとしずく」という逸話がある。森火事に1滴ずつ水を運ぶハチドリの「できることをしているだけ」という言葉を、光島さんらは活動の指針にしている。

 番組は同社の高橋孝之会長が企画し、古川重樹報道制作部特別顧問がアドバイザーを務めた。2人は富良野塾を訪れて倉本氏の考えをじかに聞いたことがあり、地球環境に負荷をかけ続けてきた消費文明に警鐘を鳴らす思いに共感。高橋会長は「番組が地球環境の痛みを真摯(しんし)に受け止めていただく機会になれば」と話す。

 番組は121チャンネルで。初回は24日午後7時から。翌日以降も繰り返し放送する。

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