若桜鉄道(本社・若桜町)がイメージ戦略の一環で、PRポスターを初めて作成した。駅のホームに停車する観光列車の写真や心揺さぶられるフレーズを入れ、ノスタルジックな鉄道の旅を演出した一枚。町内外の公共施設で掲示される。
ポスターはB2判サイズ。コロナ禍が明け、さらなる集客を目指して再スタートを切ろうと、同鉄道と若桜・八頭両町が協力して作成した。夕暮れ時に駅のホームで観光列車「昭和号」に乗り込む人の影を写した写真を大きく扱っているほか、インバウンド(訪日客)に対応するため英語表記の会社名を入れた。
また、「私の日常は、鉄道からはじまる-」というフレーズや文章は、同鉄道の若手社員がアイデアを出し合って考案。社員の一人は「このまちを旅する皆さんのふるさとであるかのように感じてもらいたい」との思いを込めたという。
約100枚作成し、町内外の観光や福祉施設、金融機関などに配布。矢部雅彦専務は「最近は台湾からの観光客も増えており、インバウンドを意識した戦略も重要だ。このポスターが多くの人の目に触れ、心動かすことができたら」と話した。(竹内涼子)