「みんなでパリへ」応援の輪 難病の男性、馬術でパラリンピック出場目指す

  • 国際大会でパートナーの馬ジョーカーと日本代表の中で一番の好成績を収めた大川さん(中央)=昨年12月、オランダのゲーネマイデン
  • 今春の国際大会でパリ・パラリンピック出場を目指す大川さん

 難病と闘いながら、馬術でパリ・パラリンピック出場を目指す大川順一郎さん(64)=鳥取市浜坂3丁目=の挑戦が大詰めを迎えた。今春の国際大会の結果次第で日本代表権の獲得が期待され、縁ができた人々や企業に「みんなでパリへ」と応援の輪が広がっている。しかし、海外遠征への金銭的負担が最大の障壁となり、クラウドファンディング(CF)で支援を募っている。(後藤昇一郎)

 大川さんは7年前、徐々に筋力が衰えて体をむしばむ「封入体筋炎」と診断された。学生時代から馬術をたしなみ、国体にも出場したが、今では自力で馬にまたがったり、ブラッシングしたりできないほど病状が進行している。

 パリパラリンピックの馬術競技は9月3~7日に開催。日本代表になるには、最終選考期間の6月19日までの国際大会で、派遣標準以上の得点率を獲得し、日本人でトップに立つ必要がある。大川さんは4~5月にかけてベルギー、デンマーク、ドイツで開催される3大会に出場する。

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