鳥取県ゆかりの一流選手がスポーツの楽しさや努力することの大切さを子どもたちに伝える「県トップアスリート派遣事業」が26日、鳥取市古郡家の米里小(151人)であった。空手元世界王者の宇佐美里香さん=鳥取市在住=が6年生に授業を行い、失敗を乗り越える方法を伝授した。
宇佐美さんは2012年世界空手道選手権大会で優勝。現在は県スポーツ協会特任体育指導員、全日本空手道連盟理事を務める。
授業では、10年の世界選手権で優勝を逃し、悔しさを忘れないよう表彰式の写真を見える所に貼ったり、本番に挑む気持ちで練習に取り組んだりしたと紹介。「負けた後にどう行動するかが大事」「何事も一生懸命に頑張れば誰かが支えてくれる。周囲への感謝を忘れないこと」と語った。
授業を受けた棟尾心美さん(12)は「失敗しても大丈夫という気持ちで中学校でも勉強やいろいろなことに頑張りたい」と話した。
授業に先立ち、全校児童に演武を披露したほか、突きなどの動きを一緒に練習した。