レトロ車両を観光列車に 若桜駅保存、若鉄で運行構想

  • 2015年4月の社会実験で12系客車とDLをつないで運行した観光列車=若桜町提供

 若桜鉄道若桜駅(若桜町)で動態保存されている旧国鉄時代に製造されたDD16形のディーゼル機関車(DL)と12系客車3両を使い、観光列車として本格運行させる構想が始動した。DD16形の本線での運転が実現すれば国内で唯一。沿線地域や鳥取県東部への波及効果を狙う。若桜町が3月定例会に提案する本年度一般会計補正予算案に調査費約600万円を盛り込み、実現の可能性を探る。

 DLに12系客車をつなげて若桜-郡家間を観光列車として運行させる案は、町が昨年5月に立ち上げた検討委員会がまとめた。若桜鉄道や観光協会、商工会、鉄道愛好家らで構成し、審議を重ねて町に提案。2027年4月から、土日祝のみ1日4本(2往復)の運行を目指している。

 「本格運行にはさまざまなハードルがあるが、車両を導入した方々の思いもあり夢のある構想。実現可能か検討を進めていきたい」と、若桜鉄道社長の上川元張町長は意欲を示す。

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