春野菜の先陣切って「春ネギ」出荷 米子・弓浜青果物集出荷予冷センター

 鳥取県産の春野菜の先陣を切り、県西部で栽培されている「春ネギ」の出荷が29日、米子市富益町の弓浜青果物集出荷予冷センターで始まった。1月下旬の積雪により、シーズン序盤は出荷基準を緩和するなど影響は残るが、その後は生育も順調で、甘みがあって柔らかく仕上がっているという。

 この日は新型コロナで見合わせていた出発式が4年ぶりに実施され、JA鳥取西部の中西広則組合長が「猛暑や豪雨など厳しい環境を乗り越えてこの日を迎えられた。品質と収量を整え消費地にアピールしたい」とあいさつ。

 関係者がテープカットやくす玉割りで出荷を祝い、京阪神市場へと向かうトラックを見送った。

 また、出荷基準を確認するための見合わせ会も行われ、生産者が葉の整え方や茎の部分の割れなどの基準を確認した。

 県西部の春ネギは285戸が47・5ヘクタールで栽培。同JAでは5月末までのシーズン中、昨年より4万5千ケース多い45万ケース(1ケース3キロ)、約5億6千万円の出荷を見込んでいる。

 生産者でつくる同JA白ねぎ部会の益田佳幸部会長は「雪の影響が心配されたが、影響は少なく仕上がりは上々。やわらかくジューシーな春ネギを食べて季節の到来を感じてもらえれば」と話した。

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