134年の歴史に幕 上小鴨小で閉校式 学校や地域に感謝

 学校統合により本年度末で閉校する倉吉市の上小鴨小で24日、閉校式があり、134年の歴史に幕が下ろされた。出席した在校生や今春卒業した6年生は、長年にわたって学校を支えてくれた地域や教職員などに感謝しながら、新たな一歩を踏み出した。同校は小鴨小と統合し、4月から新たに「小鴨小」として開校する。

 閉校式で、広田一恭市長は「小学校がなくなる寂しさはいかばかりかと思うが、培われた伝統や輝かしい歴史は絶えることなく受け継がれていくと信じている」と式辞を述べた。淀瀬由美校長は校旗を小椋博幸教育長に手渡し、「伝統ある上小鴨小で学んだことに自信と誇りを持ち、これからも地域を元気にする活動、地域の皆さんを大切にする活動を長く続けてほしい」と児童らに呼びかけた。

 児童を代表し、5年生の佐々木菜那子さん(11)は「この学校には目標とする先輩たちがいて、優しく支えてくれる地域の存在があり、安心して生活することができた」と感謝の気持ちを述べた。児童らは「ありがとうの花かご」などを合唱し、学校や地域に感謝の気持ちを伝えた。

 同校出身のホルン奏者、小椋順二さんによる閉校記念コンサートも行われた。

 同校は、1890(明治23)年に「上小鴨尋常小」として創立。これまで、5428人の卒業生を送り出している。

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