生物の様子 詳しく鮮明に 海と大地の自然館 10年ぶり、水中映像更新

 山陰海岸ジオパーク海と大地の自然館(岩美町牧谷)は、常設展示室で上映する浦富海岸の水中映像を約10年ぶりに更新した。昨秋~今春にかけて撮影され、生息する生物や水中環境が季節の移り変わりで変化することが分かるように編集されており、超高精細の4Kで鮮明な映像を楽しめる。

 更新された映像の上映時間は約17分で、ダイビングショップ「ブルーライン田後」(同町田後)の山崎英治さんが撮影した。夏の終わり頃から見られるというアンドンクラゲの大群や、対馬暖流から流れてくる熱帯魚のソラスズメダイ、冬から春にかけ現れるウミウシ類など年間を通じた約30種の生物を見ることができるほか、映像の冒頭には2022年に田後港に迷い込んだリュウグウノツカイも収録されている。

 水深10~40メートルにすむ水生生物の生活環境の違いによる捕食の仕方や身の隠し方の紹介なども説明しており、従来映像と比べて専門性が高いものとなっている。

 学芸員の小矢野悠造さんは「シュノーケルなどでは潜れない深さで、なかなか見られない水中の映像を楽しみ、地元の生態系を知ってもらえれば」と話した。従来の映像は9月1日以降、新映像と交互に日替わりで公開を予定している。

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