水木ワールドを堪能 水木しげる記念館がリニューアルオープン

 境港市出身の漫画家、故水木しげるさんの作品や人生を紹介する「水木しげる記念館」(同市本町)が20日、リニューアルオープンした。初日は1526人の水木ファンや観光客、市民らが訪れ、展示内容を一新した館内で水木ワールドを堪能した。

 午前9時半の開館前に約300人が並び、10秒前から全員でカウントダウン。伊達憲太郎市長と着ぐるみの鬼太郎やねこ娘ら妖怪に迎えられ、入館した。

 水木さんの誕生日3月8日にちなみ、午前3時8分に一番乗りで訪れた大阪府豊中市の会社員、村次潤一さん(42)は「水木先生は僕の中で一番大きな存在。作品から大切なことを教えてもらった」と語った。大津市のパート、石谷理華さん(48)は「原画を初めて見て感激した。作品に込められた水木先生の思いを感じ取った」と話した。

 大勢の来館に庄司行男館長は「水木先生もどこかで見て、喜んでいただいていると思う」と声を震わせ「大漫画家・水木しげるの93年の生涯を余すことなく吸収してもらいたい」とアピールした。

 記念館は老朽化に伴う建て替えで、規模が約1・5倍に拡大。水木さんの幼少期や過酷な戦争体験、漫画家としての成功など波瀾(はらん)万丈の生涯を作品や資料で追体験できるほか、原画の展示が可能となった。開館時間は午前9時半~午後5時、年中無休。

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