雑誌「アンアン」などを手がけた島根県海士町在住のデザイナー、新谷雅弘さん(80)の企画展「『アンアン』『ポパイ』のデザイン 新谷雅弘の仕事」が28日、松江市袖師町の島根県立美術館で始まった。革新的な表現で注目を集めた創刊当時の「アンアン」「ポパイ」の誌面デザインなどが展示されている。9月2日まで。
新谷さんは、アートディレクターの先駆者、堀内誠一さん(1932~87年)とともに70年のアンアン創刊に携わり、以降は「ポパイ」「ブルータス」「オリーブ」のアートディレクターとして出版界をリードしてきた。イラスト・原画125点と雑誌270冊、関連資料で誌面デザインの世界を紹介している。
初日は新谷さんのギャラリートークがあり、70年に発行されたアンアン6号の表紙を紹介。文字を入れずに人物を大写しにする表現を「数あるアンアンの中でも堀内さんの最高傑作」と評した。
観覧料が必要。8月24日午後2時から、新谷さんらによるトークイベントがある。